会社でもお店でもホームページを公開してから最も大変だと思われいるのが更新作業になると思います。
「作業」という言葉そのものがすでに大変だというイメージになりがちとも言えますが、更新なくして御社のホームページは成り立たないのも事実です。
ホームページの更新は既存のコンテンツの修正もあるのは当然なのですが、主な目的は新しい情報を発信していくことにあります。
それは、御社の商品やサービスに直結するものに始まり、ブログ記事として直接的に自社の売り上げに関わる情報以外のものも含まれます。
新しい商品やサービスの販売が始まる時であれば、まだ更新作業は苦ではないのかもしれませんが、それ以外となるとホームページの更新の優先順位が一気に下がることは心当たりがあるのではないでしょうか・・・。
ただ、先ほども申しましたが、ホームページは更新なくしては語れません。
ご商売を続ける以上、一度認知された御社のホームページを長期に渡って放置しておくのは勿体無い話であり、ユーザビリティ的にも問題があるはずです。
そこで今回は、ホームページのコンテンツ制作をスムーズに行うための「ペルソナ設定」について取り上げてみたいと思います。
ペルソナ設定でターゲットを絞らなければならない理由とは?
ペルソナという言葉は耳にされたことがある方も多いとは思いますが、ざっくりと言ってしまいますと、人の表面的な人格といったことになります。
それをネットで検索する人に当てはめてターゲットを絞り込むために行う作業を「ペルソナ設定」と呼んだりします。
ペルソナによって、特定の顧客像を想像してその人の視点からターゲットの詳細を設定します。
例えば、ある会社が中高年の肥満男性におすすめのダイエット食品を販売しているとします。
それに対して、30代から60代の男性で肥満が気になっている人におすすめと言ったとしても、対象がどことなく漠然としている感は否めません。
この状態でホームページにその商品を紹介するコンテンツを制作するとなると、「肥満が気になる皆さまへ」な内容となります。
皆さんと言われると当然のことながら響かない人の方が多くなります。
もし街中などで「皆さん、◯◯いかがですか!」と声が聞かれても、一瞬は反応してしまうかもしれませんが、自分に関係あるかどうかあやふやであれば、それほど興味は示さないはずです。
これがネットになれば、マウスのクリック一つで閉じられてしまうということになります・・・。
それが「自分に関係ある事」と認識しなければ、大きな関心を示さないのが人間というものでありますので、「あなたに関係のある事なんです」と求めるターゲットへと伝わるコンテンツを作るためにペルソナ設定を活用する必要性があるのです。
ペルソナ設定のメリットとやり方について
心理学的な匂いを醸し出すペルソナ設定ですが、別に難しいことはありません。
あくまで、御社の商品やサービスを紹介しているホームページのコンテンツの対象となる方を絞り込むために行う作業になります。
ペルソナ設定を行うメリットとしては、売り手の思い込みによるターゲットとの意識のズレの修正や検索者の視点に立つ事によるニーズの把握などになります。
ペルソナ設定を行ってターゲットを絞り込むことで、発信したコンテンツの良し悪しやといった事やその後の検証の精度を高めることも可能になります。
では実際にどのような事をペルソナ設定では行うのか。
先ほどもお伝えしましたが、別に難しい設定は必要ありません。
自社の商品やサービスに「共感」してくれるであろう人を想定するだけです。
それもできれば細く絞り込めば絞り込むほど、見込み客となり得る方へ情報を届けることができますし、効果の良し悪しの検証も容易となります。
極論を言えば、一人にまで絞り込む方が良いでしょう。
ただ、このようなお話しをすると「一人にだけホームページを見てもらっても仕方ないのでは?」といった質問が出ることがありますが、仮に一人にまで絞り込んだとしても、同じような境遇の方は世の中に一人という可能性はかなり低いと言えます。
ましてや、ネットで自分の悩みや問題の解決法を調べている人は、同じような状況に身を置いていることは少ないないものです。
そのため、一人にまで絞り込んだとしても、その対象は複数であると考えることができるのです。
それでは、一例を出して進めていきます。
例えとしてお話しした先ほどの「中高年の肥満男性におすすめのダイエット食品」(仮)をホームページで販売する場合。
ペルソナ設定の一例としては以下のようなものが想定できます。
ペルソナ設定の一例『◯◯な状況の男性を詳細に想定してみる』
・男性38歳 仕事:住宅販売の営業
・独身で一人暮らし
・仕事から帰宅するのは夜の9時から10時頃
・疲れていて自炊するのは面倒なので、外食かお弁当や惣菜がほとんど
・休みの日は疲れているので昼ごろまで寝ていることも少なくない
・外出は億劫で、買い物はネット通販をよく利用する
・飲み会も多く、お酒の量や偏った食事によってここ数年で体重が激増
・スーツがすぐにキツくなるので、頻繁に買い替えている
・そろそろ結婚したいが、そもそも彼女すらいない
・彼女をつくるためにも外見も昔のような体型に戻したいと思い始めている
以上のようなターゲット男性を想像してみました。
「中高年の肥満男性」と比べると、想像力豊かな方であれば顔立ちが想像できるかもしれないくらいまでターゲットを絞り込みました。
ペルソナ設定としては、もっともっと絞り込んでもかまいませんが、これくらい絞り込むことができれば、ターゲットは明確となり自社の商品やサービスを紹介するために作るべきコンテンツの内容や戦略もハッキリとしてくるはずです。
ペルソナ設定をホームページのコンテンツに反映させることで、より精度の高い効果検証が可能となりますし、コンテンツ制作時の悩みも軽減されると思います。