2017年3月下旬に公開される見込みの、iPhone、iPad用OS「iOS10.3」ですが、今回のアップデートについては、「ソフトウェアアップデートの通知がきてるぞ、やっておくか」と安易にその場の気分でアップデートしないようにご注意下さい。
まもなく登場する「iOS10.3」は、約20年使用されてきたOSのファイルシステム「HFS+」から「APFS※」へと変わります。
※Apple File Systemの略です。
根本的にOSの中身がガラッと変わるということを意味してます。
ファイルシステムが新しくなることで、処理速度の向上や安定性、セキュリティの面では暗号化が強化されるなど、それ相応の恩恵が受けられるバージョンアップであることは事実です。
しかし、ファイルシステムが変わってしまうということは、バグなど不具合の修正や追加機能の搭載といったレベルではなく、iPhoneやiPadの内容を根本から変化を与えるようなものと言えることになります。
そのため、「iOS10.3」へとアップデートを行う際は、不測の事態に備える必要があります。
iOS10.3へアップデートするなら絶対事前のバックアップ忘れないで!
今回の「iOS10.3」において怖いのは、アップデートの途中で何かしらのアクシデントにより中断をするような事態が発生したときです。
最悪はデータが消失してしまい元の状態にも戻せなくなるかもしれません・・・。
そういったケースが続出しそうな予感です(汗)
これまでマイナーアップデートの場合は、直前でバックアップを取らずにアップデートを行うという方も何気に少なくないと思われますがいかがでしょう。
しかし、今回ばかりは事前にパソコンでiTunesを使用してのバックアップか、iCloudにてしっかり行うことをおすすめします。
その上で、アップデート自体もパソコンにiPhone、iPadを接続しiTunes経由で行ったほうが良いでしょう。
「iPhoneからWi-Fi経由で直接アップデートはおすすめしません。」
というか、いっそ「iOS10.3」にはアップデートせずに様子見という選択肢もひとまずアリだと考えます。
それくらい慎重に行う必要があることだと今回は強く言えます。
「後戻りできない前進」のような感じとでも表現しておきます(苦笑)
そもそも機能的には大きなサプライズはない気配ですが、セキュリティ面を考えると最新の状態が望ましいところなのが何気に悩ましいところでもあり複雑だったりします。
といった感じになりますので、くれぐれもデータを失うような事態を避けるためにも事前のバックアップ、そしてアップデートの手段についてはご注意ください。
PS. 通常であれば、毎年恒例の秋頃に登場するメジャーアップデート(次はiOS11)あたりでこういったことが行われそうなものですが、なんとも意味深な感じです。
今回の「iOS10.3」は、よくあるマイナーアップデートとはちょっと違う位置付けなのかもしれません。
ということで、「iOS10.3」の公開直後にはアップデートはしないつもりですが、することは前提で自分もしっかりバックアップを取って備えたいと思います。