2017年12月に行われたGoogleの検索アルゴリズムにおける「健康」医療系」大幅アップデート。
かなり激しい順位変動が行われたことで、ビジネス上大きな痛手を負った企業や個人も相当数に登っていることが容易に想像できます。
その後若干の順位変動は見受けられますが、元どおりという期待は望み薄な印象です。
今後、他のジャンルにも波及する恐れがあるGoogleの検索アルゴリズム変動ですが、できることならば過剰に反応せず、最強のSEOである「コンテンツの充実」を意識すべきとあらためて感じています。
そんなGoogleのビッグアップデートが記憶に新しい中、Googleより新たな予告がありました。
それが2018年夏にはモバイルの検索順位決定における要素として導入される、『Speed Update』です。
『Speed Update』で増加するスマホ検索の利便性向上を目指すGoogle
PCよりも大きなウエイトを占めるスマホでのGoogle検索。
数年前からGoogleは増加するスマホでの検索に合わせて、数々のモバイルアップデートも行ってきましたが、2018年の7月にモバイル検索でのページの読み込み速度をランキング決定の要素として導入することを『Google ウェブマスター向け公式ブログ』上で明言しました。
スマホでの検索に限ったことではありませんが、PCも含め、検索結果に表示されたウェブサイトやブログなどを開こうとした時に、通常はページの表示に5秒以上かかるようであれば多くの検索者は離脱するとみられています。
そもそも、検索ユーザーは、ウェブサイトなどに訪れた最初の3秒程度で自分の欲しい情報がそこにあるかどうかを判断するとされています。
この数字に個人差は当然あるとしても、10秒もかからず判断することはほぼ間違いないでしょう。
そのような基準から見た場合に、内容以前に、もしもページが表示されない状態が5秒、6秒、あるいはそれ以上続けば、検索ユーザーの多くはほぼ間違いなくそのページから離脱(戻る)ことになると思います。
今回のGoogleが行うモバイル検索でのアップデート『Speed Update』は、まさに検索ユーザーのストレスを軽減するための施策と言えます。
とはいえ、必ずしも神経質になる必要はありません。
Googleは公式ブログ上で、以下のようにコメントしています。
この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。
※クエリとは、検索の際に入力する言葉やフレーズとなります。
実際、明らかにイライラするような表示速度のモバイルサイトに出会うことはそれほど多くないと思います。
そのため過剰な反応は必要ないウェブサイトの方が圧倒的に多いと考えます。
それを踏まえて、アップデートに向けて確認すべきことは、自社のホームページや自分のブログなどが、他のサイトと比べてページの表示速度が確実に遅すぎるという状況が発生していないかどうかです。
「明らかにストレスと感じる」、「イラついて仕方ない」くらいページの表示が遅ければ早急に対応を行うことを推奨いたしますが、そうでなければ、くどいようですが、コンテンツの充実に時間をかけるようにしておきましょう。
『ユーザーの検索意図とコンテンツのマッチング』
Googleが重要視しているのはここです。
それでも時々意味不明なアルゴリズムが働くことがありますが、あくまでも基本はそこなんです。笑