スイスのジュネーブにあるテレビ局で、取材で使用するテレビカメラを従来のプロ用の機材から、AppleのiPhone6へと切り替えるという取り組みが行われているそうです。
実際に、取材先でのインタビューなどの様子を伝える撮影映像も公開されています。
動画はこちらからどうぞ⇒Léman Bleu 公式Facebook
現段階では、あくまでも試験的に取材用カメラをiPhone6に切り替えて現場で検証中といったところのようです。
iPhoneに限らず、スマホのカメラ機能の向上は新しい製品が出ればその都度行われていますので、こういった動きはごく当たり前のことなのかもしれません。
iPhoneと言えば、動画の4k対応など、カメラ周りも当然のように強化された新モデル「iPhone6s」
先日、発売3日間での販売台数が、これまでのiPhoneシリーズの中で最高を記録したことも伝えれていました。(今回は中国も同時発売となったのがポイント)
今回のスイスのテレビ局が使用しているのは、前モデルのiPhone6のようですが、こちらもハイレベルなカメラ機能であることは確かです。
今後、検証の段階でiPhone6sも導入されるのでしょうね。
iPhoneでの取材におけるメリットとデメリットは明白
今回の実験的取り組みを開始したスイスのテレビ局「Léman Bleu」は、iPhoneを取材用カメラにすることで、迅速な対応とコンテンツの素早い提供などを行う事を実現したいという思惑です。
先ほど御紹介した、同社のFacebookで公開されている動画からは、その手軽さ身軽さは明らかですね。
※Léman Bleu Switzerland goes LiveUより引用
しかし、最も局側としてメリットとなるのは、やはりその運用コスト。
スマホになることで、従来のプロ用カメラとの経費はもはや比較しても意味がないくらいの差があります・・・。
テレビ局の取材用としては、あり得ないレベルのコストダウンですね。
iPhone6の画質で、放送に問題がないということになれば、従来の機材と本格的に入れ替わっていくのでしょうかね・・・。
でも、自撮り棒を使って撮影している様子を見る限り、やってることは、ほぼ一般人の撮影と変わりないのも確かです(汗)
※Léman Bleu Switzerland goes LiveUより引用
今時は、速報的な情報については、個人の撮影した動画や静止画がTwitterなどを始めとするSNSで当たり前に配信され、テレビの報道番組より情報のスピードや鮮度が高いことも少なくないです。
こういった背景もあり、テレビ局のこういった動きも自然な流れではあります。
とはいえ、従来の取材機材がなくなることはまずないでしょうし、取材対象やその時々の状況に応じて使い分けられるのでしょう。
なんだかんだ言っても、スポーツを始めとするズームが必要な現場では、やはりiPhone6だけではどうみても厳しいです。
取材現場や対象によっては、報道するに申し分ない映像が、iPhone6やiPhone6sを始めとする近頃のスマホでは撮れるということなのでしょう。
余談ですが、よく市役所とかの正面入り口とかで、某テレビ局が市民の方にインタビューを録りにこられていますが、テレビカメラとか見ると、やっぱり構えてしまいますよね・・・汗(私は逃げるようにその場を立ち去ります)
そういった緊張感を緩和するというメリットもiPhoneなら幾分あるのでしょうね。(あるかな?)
なんとも今時な話題でした・・・。