ウェブでの検索において、スマホでの検索が圧倒的に増加した2016年。
Googleは今後もこの流れが続く事を踏まえ、検索順位の基準をPCからモバイルページ向けへと変更する事を発表しました。
それが「モバイルファーストインデックス」になります。
これまで永らく検索結果の順位を決定する基準はPC向けの内容が基準となっていましたが、Googleの検索エンジンでのウェブ検索のウェイトが圧倒的にスマホが高い事から、ユーザーの利便性を優先するため、モバイル向けページの評価を主として順位を決定します。
Googleは今後数ヶ月かけて「モバイルファーストインデックス」の実験を行なうと表明しており、正式な導入は現時点では未定との事ですが、早ければ2017年の春頃までには導入されると思われます。
内容的には、時代の流れでもありGoogleが検索エンジンとしてユーザビリティを高め快適な検索をユーザーに提供する使命がある以上、方向性としては正常と言えます。
100人の顧客のうち80人が求めるものと20人が求めるもののどちらをGoogleが優先するかと言えば、やはり前者になります。
モバイルからの検索ユーザーがPCからの検索ユーザーを大きく超えた現状では、モバイル向けページを中心に据えたほうがより良い検索ユーザー体験を提供できるからです。
モバイル版サイトじゃないともうダメなの?
モバイルファーストインデックスをGoogleが発表した事で、従来のPCをベースとしたデスクトップ版ウェブサイトやレスポンシブデザインだとしても、PCとモバイルのコンテンツが同一でない場合はどうなるのか?
どうしても気になるところですが、モバイル版サイトが用意されていないからといって、Googleの検索結果から排除されるようなことはありません。
PCサイトである場合は、従来通りのデスクトップ版としてウェブサイトは検索エンジンにインデックスをされる事に変わりありません。
すでに導入されている「モバイルフレンドリー」の影響は少なからず出る事にはなってしまう可能性は否定できませんが、実際のところあまり心配はいらないと思われます。
現時点ではあくまで実験段階であるため、モバイルファーストインデックスがどのような形で正式に検索エンジンに反映されるのか暫くは温かい目でとまでは言わないまでも見守る必要があります。
そこについてはGoogle自身も、実験をしっかりと行いユーザーに快適な環境を提供できると判断ができた段階で変更を反映させていく方針であると明言しています。
いずれにしても、2017年は今年以上にモバイルユーザーを念頭においてウェブサイトのコンテンツを提供していく舵取りが求められるということは確かだと言えます。
こうすれば大丈夫と断言が出来ない事だけに、Googleが実験〜検証を行うように、ウェブ上にコンテンツを提供する側も、ユーザーを思い浮かべながら地道にコツコツとやっていく必要がある事は間違いありません。